ファクタリングにまつわるトラブル事例と気を付けたいポイントを解説します。

ファクタリングのトラブルや悪質な手口まとめ

ファクタリングを利用した際にしばしばトラブルが発生しています。
お互いの認識違いのケースもあれば、ファクタリング会社が悪質なケースもあります。
大金が絡む契約だからこそ、トラブルや悪質な手口は回避したいものです。

 

契約書を交わしてしまうと、相手が悪質だと分かっても契約破棄出来ない恐れがあります。
不動産や財産を奪われるかもしれないので、ファクタリングのトラブルには十分注意してください。
ファクタリングでどのようなトラブルがあるのか、具体的な事例を紹介するので見てみましょう。

 

 

相手の会社へ通知が行ってしまう

トラブルに悩む男性

2社間ファクタリングを利用しているのに、支払い元の企業へ連絡が行ってしまうケースがあります。
ファクタリング会社の単純なミスで、これにより仕事の受注を失うことさえあるでしょう。

 

支払い元からすれば資金繰りに困窮している企業へ仕事を任せるのはリスクです。
ファクタリングで早期の資金作りを行うのは、経営に難ありと見なされるのです。

 

2社間でファクタリングを行う場合は、くれぐれも相手企業へ通知が行かないように念押しをしておきましょう。
ちなみに、3社間ファクタリングであれば特に問題はありません。

 

 

担保を要求される

ファクタリングで最も気を付けたいのが不動産などの担保を要求されるケースです。
担保を要求されたら高確率で悪質なファクタリング会社だと見て良いでしょう。

 

そもそも売掛債権の売買に担保は不要で、それを要求すると金銭消費貸借契約になります。
金銭消費貸借契約だと売掛債権の売買ではなく賃金業の分野になるので、そもそもファクタリングではありません。

 

実際にある悪質な手口では、難癖を付けて担保にした不動産を奪い取ったり、高額な利子が発生したりします。
売掛債権が100万だとしたら、手数料などを含めてぴったり100万円になるかチェックしてください。
多過ぎても少な過ぎてもファクタリング会社が怪しくなるのです。

 

 

手数料が高過ぎる

高額な手数料の提示

ファクタリングの手数料は8%から18%程度が相場になります。
3社間ファクタリングであれば現金の回収確率が高いので手数料がさらに下がるでしょう。
よほど悪い条件であっても20%を超えることは少ないです。

 

そうした状況の中で、手数料が30%以上取られる場合は悪質だと見て良いでしょう。
注意したいのは手数料が低くても他の料金が発生して、結果的に高額な手数料になる場合です。
書類の発行費用や信用調査の費用など、何かしら理由を付けて金額が増やされてしまいます。
売掛債権が100万円であれば、80万円以上が手元に残らないと損をしているかもしれません。
ファクタリング会社と契約内容を詰めて行く時は、手数料に注意するようにしてください。

 

参考記事:優良なファクタリング会社の選び方